講和は発効したが、それは大陸の平和と同義ではなかった。
 マルフ紛争の勃発は、即位したばかりのシェノレス王に試練を与える。新国王や病臥するアンリーを案じながらも、ルイは紛争解決のためシュテス島を離れなければならなかった。
 去来するのは、輝きに満ちていた海――――。
 悪童共の遊び場所は、歴史の暗渠へと繋がっていた。だが、そこで三人は出会い、全てが始まったのだ。
 シェノレスの国土回復戦争前日譚。
 +αアルファとして、番外の「緋の誓約」も収録。
 

 最初の構成ではごっそり抜け落ちていたシェノレス編。
 後にシェノレス完結編として書いた「残照の日々」を「陽光消ゆ」に続けるかたちで再構成。例によって新キャラは出るわ設定は追加されるわで大わらわ。でもなんとかまとまりましたので年内に再開出来る運びとなりました。
 シェノレスの国土回復戦争終結。悲願達成したからといって全てが終わるわけではありません。むしろここからが大変なシェノレス組。相変わらず全体にトーンが重いですが、お付き合い頂ければ幸いです。
 「緋の誓約」は「残照の日々」に登場するクロエの視点からの前日譚。全体にとことん女っ気がないお話ですが、ちゃんと女の子もいますよと主張してみたり。

千柳亭春宵

2020.12.6
2020.12.19追記