篝火は消えない

篝火メインストーリー

陽光消ゆ

「願わくば…私が詔書を紙屑にしないよう振る舞えるといいのだけれど」王太子アリエルはその言葉を成就させる。陽光消ゆ。アリエルの覚悟を背負い、リオライは宰相と対峙した。
獅子帰還

獅子帰還 Ⅳ

ツァーリとノーアを隔てる大山脈ギルセンティア。それを縦断する街道上にあるカウールの関。ここでひとまず彼は足を止めた。情報収集をするためである。前もってリオライが放った部下からの情報が、使い鳥たちによって続々と集まってくるのだ。 胸中に燠おき...
獅子帰還

獅子帰還 Ⅲ

リオライは結局その後もサマンが蠢動する季節はノーアに身を置いた。その間対サマンの戦で実戦経験を積み、ノーアの将としての名を確固たるものにしていく。そして、そうでない時期はナステューカにいた。 アリエルはリオライがナステューカにいる間はリオラ...
獅子帰還

獅子帰還 Ⅱ

ツァーリの王都・ナステューカの中央部は鬱蒼たる森におおわれている。ゆえに「緑砦」と呼びならわされてきた。 叛乱勃発より十数年前。国王に嫁するため、一人の姫が南の国シェノレスから連れてこられた。男児を産み、「緑砦」の中に館を与えられたが、数年...
獅子帰還

獅子帰還 Ⅰ

辺りは、いまだ冬の女神シアルナの白い袖に覆われている。早春の陽光はまだ弱い。だが、雪渓はその僅かな光を受けて燦然と輝き、眩しくさえあった。 その只中に、二人の人影がある。二人ともノーアの衣装に身を包んでいたが、ノーアでは稀とされる黒髪であっ...
篝火メインストーリー

獅子帰還

ノーアで育った宰相家の後継・リオライと、シェノレス出身の妃を母に持つ異例の王太子アリエル。二人は出会うことでそれぞれの進むべき道を見つける
篝火は消えない

篝火は消えない Ⅴ

崖下に繋がれていた小舟が、明け始めた空と海の間に滑り出る。 それまで押し黙っていたレオンが、絞り出すように呟いた。「俺にはわからないよ。・・・何故、何が待ち受けているか目に見えてる王城なんかへ戻って行くのか。 そうまでして護らなきゃならない...
篝火は消えない

篝火は消えない Ⅳ

「この道は……」  アリエルの声に我にかえる。いつの間にか相当走ったらしく、森を構成する樹々はがらりとかわっていた。慣れない騎行にずいぶんと余計な力を使っていたようだ。腕に軽い痺れさえあったが、それほどに力を入れなくて済むことにようやく気付...
篝火は消えない

篝火は消えない Ⅲ

『お前は、絶対に死ぬな』 ―――――おれなんかより、お前らが斃されることのほうがシェノレスにとっては損失だろ、と笑ったら、たっぷりと説教をくらった…。 レオンは傷を押さえ、牢の冷たい壁によりかかって座っていた。 ミオラト。昔は王城として使わ...
篝火は消えない

篝火は消えない Ⅱ

イェルタ海戦において、シェノレスのレオン・捕縛。 王城において、ツァーリ王カスファーみずからによる審問が行われた。 中庭に引き据えられた虜囚を、百官がとりまく。国王は階きざはしの上からそれを睥睨し、憎々しげに吐き捨てた。「シェノレスの守護神...