篝火は消えない

海風の頌歌

絶唱のあとに

海風の頌歌 あとがき
海風の頌歌

海風の頌歌 Ⅷ

 クロエが書庫の前まで来たとき、そこはいつもと同じ薄闇と静寂を湛えていた。海風の頌歌 最終話
海風の頌歌

海風の頌歌 Ⅶ

 その日の波は穏やかで、その季節としては暖かな陽光が水面に降り注いでいた。海風の頌歌 第7話
海風の頌歌

海風の頌歌 Ⅵ

「……嵐になるな。船団が戻るには、もう数日かかるだろう」  ソランジュは、暮色を深める曇天を仰いだアンリーの低い呟きを耳にして…薬湯の椀を下げる手を止めた。海風の頌歌 第6話
海風の頌歌

海風の頌歌 Ⅴ

程なく、停戦調印のため国王レオンがエルセーニュを離れた。海風の頌歌 第5話
海風の頌歌

海風の頌歌 Ⅳ

「…申し訳ありません。私などに関わったばかりに、大変な目にあわせてしまいました」  細い径を先に降りながら、ぽつりとアンリーが言った。海風の頌歌 第4話
海風の頌歌

海風の頌歌 Ⅲ

『…愛して…いるのか。審神官を』  敬愛する寮頭の問いに、ソランジュは最初呼吸を停めるほどに驚き、そして今も戸惑い続けている――――。
海風の頌歌

海風の頌歌 Ⅱ

 神童と言われ、かつては大神官の後嗣と目されたアンリー。  弟ルイの幼馴染みでもあったから、クロエは彼を幼少の頃から識っていた。海風の頌歌 第2話
海風の頌歌

海風の頌歌  Ⅰ

典薬寮頭補佐・ソランジュには、通常の業務の他に上司から命ぜられた任務があった。海風の頌歌 第1話
海風の頌歌

海風の頌歌

シェノレス完結編「残照の日々」を、最後までアンリーに寄り添った典薬寮神官ソランジュと、距離を置きつつ見守った…ルイの姉であり典薬寮頭クロエの視点から書いたお話。